【就活】就活で失敗しないためにやってはいけないことと企業の選び方
みなさんは就活時代を思い返すとどんな気持ちになりますか?
わたしは思い返してみると、あの時が初めて、自分はどんな人間で、何をやりたいのかということに、真正面から向き合ったタイミングだったなと思います。
もちろん、今考えると至らない考えだったなと思ったり、情報収集も不足していたなと思うのですが、何か先が見えないもやもやとした中を、焦燥感や妥協と戦いながら進んでいたような記憶が蘇ってきます。
就活については、世の中に色んな情報が溢れているとともに、どうしても、企業サイドの立場が強いようなやりとりになってしまいがちで、学生にとってはフェアに企業を選ぶことが難しい心境になったりしますよね。
そこで、就活で失敗しないためにやってはいけないことと企業の選び方について、テクニックやノウハウとかじゃなく、心持ち・マインドの部分にフォーカスして自分が思うことをまとめてみました。
就活で失敗しないためにやってはいけないことと企業の選び方
お互いに”選ぶ権利”があることを意識する
転職活動だと割と当たり前に意識できる「お互いに”選ぶ権利”がある」という考え方も、就活だと、どうしても学生サイドの立場が弱いように思えてしまって、お互いの”選ぶ権利”を意識できない状況に陥ってしまう人も多いかなと。
よく言われているとおり、企業も採用なので当然選びますが、学生も、「自分はこういうことがやりたいし、こういうことができる会社に入りたい」という意思を持って、「それができないのであれば自分は(御社を)選びません!」というぐらいの強い気持ちでいいと思います。
周りが内定を取ったりしていくと、どうしても「受かりたい・・」という気持ちが出てきてしまう部分もあると思いますが、就活はあくまで「お互いに”選ぶ権利”がある」もの。
逆にそれぐらい確りと、自分のやりたいことや主張ができる人のほうが、企業サイドも一緒に働いてみたい、と感じてくれると思います。
自分について考える
就活のタイミングが、ある意味初めて、自分は何者で、何に興味があり、長い仕事人生でどういうことをやりたいのか、ということを考えるタイミングなのかなと思います。
いわゆる「自己分析」というやつですが、個人的には、就活のタイミングで、この「自己分析」にとことん取り組むことが大事だと思っています。
最終的にやりたいことが明確に見つからなくてもいい(むしろ妥協しない限りはそう簡単に見つかるもんじゃない)ので、過去の自分の取ってきた行動や、バイト選びで考えたこと、どんなことがあると嬉しいのかなど、自分の内面ととことん向き合うのが重要。
この自己分析をやる時に、「あとで面接やエントリーシートで使えそうなキレイなエピソードを考えよう」という気持ちは一切持たないほうがいいです。
そうなると、なんかまとめようとしたり、人に見せたり話したりすることを意識しすぎて、本当の自分じゃなく、偽りの部分が入ってきてしまったりするので。
まずは泥臭く、孤独な作業でもあるのですが、歯を食いしばって自分を見つめ直して、明確にならなくても、「なんとなくこういうことがしたいな」「こういう分野は明らかに嫌だな」とかのレベルでいいので、自分の方向性を考えて行けるとよいかなと。
例えば、自分の場合、自己分析の最初の頃に出てきた考え・方向性は、
「個人のお客さんに近い仕事、目の前ですぐに反応が見えるようなサービス業っぽい仕事がいいなぁ」
「飽きっぽいので、なるべく業務の幅が広そうな業界・会社がいいなぁ」
ぐらいでしたが、それが就活での大事な幹にもなっていたなと思いますし、今も変わらない部分もあります。
面接やエントリーシートでは嘘・偽らないこと
最近もあった話なのですが、今でもたまに学生からのOB訪問を受けてまして、その中で、
「御社ではどんな人が活躍してますか」「どんな人が多いですか」
などの質問を受け、「〇〇のような人ですかね~」と回答すると、
「じゃあ、面接やエントリーシートで〇〇をアピールできるような学生時代の取組みとかを伝えるのがいいんですね!!」
と言われてしまい、うーん・・・となってしまうことが結構あります。
その企業が求めている人材や活躍できる人を意識して、そこにフォーカスしたアピールをする、というのは順序が逆かなと。
曲がりなりにも自分がやりたいこと、それができる会社を意識して、それに至った考えの経緯や経験を偽りなく伝えて、それにマッチする企業かどうか、そういう人間(自分)を欲している企業かどうか、という観点で見るべきだと思います。
自分の就活時代にも、経歴とは言わないまでも、経験や考え方を偽って、企業とミスマッチのあるまま就職して、結局数年も経たないうちに(後ろ向きな)転職をしている人がたくさんいました。
そうなってしまうと、お互い不幸になるだけなので、あくまで自分自身で偽りのない就職活動をしましょう。
社会に出たらやりたいことが変わる前提でいい
実際社会に出てみると、やはり学生時代とは比較にならないぐらい視野が広がります。
知らなかった会社や仕事、サービスに触れたりするといった知見・情報のほか、自分自身ってこういうことに興味があるんだ、とか、こういう働き方をしたいんだ、とか、自分の内面でも大きく変化していきます。
これは、いくら学生時代にアルバイトをしようがインターンシップに参加しようが、本当のところは社会人にならないと得られない感覚。
なので、社会に出たら、また変わるかもしれない、というぐらいの前提で、この就活のタイミングで決めることが全て、というふうに思わなくていいと思います。
一方で、矛盾するようなことを言いますが、できれば「もうこれ以外に(今は)考えられない!」という水準まで考えて、就職先を選ぶことも同時に重要です。
この就活のタイミングで、こういった「自分のキャリアについてとことん考えること」ができるようになっておくと、今後社会に出て、色んな情報や内面の変化に触れた時にも、改めて全力で考えることができるからです。
「どうせ社会に出ると知見も広がってまた変わるだろうから、就活の時はテキトーに考えて、内定もらったとこに行けばいいや~」とか考えている人の多くは、会社に入っても、何か違うなぁと思いながら、その原因もわからず、また軽い動機で悪い転職を繰り返す、みたいなことになってしまいます。
なので、苦しい作業かもしれませんが、就活だけでなく、今後の人生・キャリアにおいても重要なタイミングと思って、現時点ででき得る自己分析にとことん取り組むことをオススメします。
参考になった本
超有名本で恐縮ですが、やはり就活・自己分析と言えば「絶対内定」。
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自己分析を具体的に進められるワークシートがあり、順序立てて自分について考えられるだけでなく、そもそも働くということ、キャリアについてどう考えなければいけないかなど、単なるノウハウ本ではない内容になっています。
特に、
”会社はディズニーランドじゃないので自分で楽しめる場所にしないといけない”
といったような一文は、今でも記憶に残っています。
もう一冊、以前のブログでも紹介しましたが「苦しかったときの話をしようか」という本。
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比較的最近の本なので、就職してから読んだものですが、
”最終的には、今の君の精一杯の価値観で、君が「軸」を決めるしか
といった一文は、就活中に出会いたかった言葉であり、転職を考えた時にも大変参考になりました。
以上、就活で失敗しないためにやってはいけないことと企業の選び方についてでした。