【フィードバック】メンバーに納得してもらいやる気を出させる評価とフィードバックの仕方
前の記事で、「日々の業務にモチベーションを与える目標・課題設定のコツ」について書かせていただきました。
前回記事はこちら
一方で、目標・課題については、設定して終わりではなく、評価・フィードバックも含めてワンセットです。
また、この評価やフィードバックの仕方によっては、その後のメンバーのモチベーションに大きく影響を与えてしまうことになります。
どんな人でも「承認欲求」が強いので、どんなに気にしないフリをしていても、やっぱり自分の評価は気になるものですよね。
そこで今回は、「メンバーに納得してもらいやる気を出させる評価とフィードバックの仕方」について書いてみたいと思います。
メンバーに納得してもらいやる気を出させる評価とフィードバックの仕方
期末ではなく日常的に評価する
マネージャーの人が、日々メンバーを評価するクセをつけていないと、どうしても期末近くの出来事や仕事ぶりに評価が大きく左右されてしまうことがあります。
これは「期末効果」と言われる知れ渡った事象でもあるので、よくご存知の方も多いのかと思います。
この期末の偏り評価を避けるためには、日常的にメンバーを評価し、課題をテイクノートしておくルーティンを持っておくことが大事です。
自分がマネージャーの時に取り組んだ実例で言うと、2週間に一度ぐらいの頻度で、メンバーの仕事ぶりについて、評価できるポイントや課題だと考えられることをテイクノートしておくと、無理なく続けられるかなと思います。
こうすることで、以前課題だったことが克服できているのがわかったり、評価時にも、期末じゃなくても期の早いタイミングで大きな成果を出してくれているのがわかったりします。
何より効果的なのは、そうやってずっと見てきた過去のことや連続性を踏まえてフィードバックすると、メンバーも「こんなに見て評価してくれたんだ」と、納得のいく評価・フィードバックに繋がります。
評価される側も、ずっと見てくれていたことがベースにあると、不満も相当減りますよね。
メリハリをつけた評価を心掛ける
よく定性的な目標項目でありがちなのが、「オール3」みたいな評価をつけてしまうことです。
そもそも定性的な目標は、設定の時に工夫しないと、どうしても評価で差をつけにくくなってしまいます。
定性的な目標を含め、「日々の業務にモチベーションを与える目標・課題設定のコツ」については、以前の記事で書いてますのでこちらもよかったらご覧ください。
できていることは評価し、足りていない部分を確り伝えてあげないと、そのメンバーの成長にも繋がらないですし、正当な評価をしているとも言えません。
5段階で言えば「2」や「4」、もっと言えば「1」や「5」だと思う評価項目があれば、確りその基準で評価しましょう。
大事なのは、次に書きますが、ちゃんとその理由を対話する、ということです。
フィードバックは少し前に文面で伝える
評価のフィードバックは、対面・面談で時間を取って行うことが多いと思います。
この時に、評価は対面で話す少し前(2,3日前)に、文面で先に伝えておくのが効果的です。
これによって、面談時に冷静に話し合いできるようになります。
対面時にいきなり評価を告げられると、特に自分の想定と違った時などには、メンバーがパニックになってヒステリックになったり、あるいはショックで何も話してくれなくなったりする懸念があります。
これは、特に厳しい評価をつける時ほど重要で、マネージャーは、ちゃんとそれについて説明できるようにしておかなくてはなりません。
以前、自分もマネージャー職にある時に、あるメンバーに、恐らくそのメンバーが想定していたよりもかなり厳しい評価をつけたことがあります。
その際に、この事前に文面で送る、という手法を取ったのですが、そのメンバーとの面談の時に、
「正直、文面でもらった時は頭が真っ白になって、すぐに画面を閉じました。でも、2,3日経って、本当にそのとおりだなと思って、次は期待値まで成長しなくてはと思ってます」
といった形で、厳しい評価でもちゃんと消化してフィードバックに臨んでくれたことがありました。
なので厳しい評価を伝える時ほど、事前に文面で送り、一度冷静になってから建設的なフィードバックをできるようにしましょう。
参考になった本
「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」という本を紹介します。
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チームメンバーに高いパフォーマンスを出させるための工夫が満載のこの本ですが、フィードバックの前に書面で伝えることの重要さもこの本から学びました。
以上、「メンバーに納得してもらいやる気を出させる評価とフィードバックの仕方」に関する記事でした。